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たまきの命日に――岸他万喜と山本良吉(1)   

 今日、7月9日は、このブログでなんどか話題にしたことのある岸たまき(他万喜)の命日になります(1945[昭和20]年7月9日歿)。

 その他万喜の命日の直前に、他万喜にかかわる新事実が判明しました。「新事実」といっても不明になっていたことを私が掘り出したわけではなく、たまきに因む一般に知られていない事実をある方から教えていただいたのです。そして、自分の不明を恥じつつ、思いがけないことを知り得たことを喜んでいる次第なのです。

 といっても、誰しもが、「えーっ、そうだったの!」という驚くといったものではなく、とてもマイナーな?話題です。

 たまきに関わる新事実は、ある人物に関わっています。その人物《山本良吉》のことを先に紹介しておかなければなりません。コトバンクに掲載されいる〔デジタル版 日本人名大辞典+Plus〕のよればこうです。
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山本良吉
1871-1942 明治-昭和時代前期の倫理学者,教育者。
明治4年10月10日生まれ。金沢の第四高等中学の教育方針をきらい,同級の西田幾多郎らと退学。東京帝大を卒業し,三高教授,学習院教授などを歴任。大正11年旧制武蔵高創立に参加し,昭和11年第3代校長となった。昭和17年7月12日死去。72歳。石川県出身。旧姓は金田。号は晁水。著作に「中学研究」「倫理学史」など。


 多少、金沢出身の明治・大正期の人物のことを調べたことがあり、また、ある人物の出身校として〔旧制・武蔵高校〕のことを調べたこともある私にとっては「山本良吉」はたいへん親しい名前なのですが、上の説明のなかに出てくる西田幾多郎に比べれば、山本良吉はたしかにビッグネームとは言えないかもしれません。しかしながら、魅力いっぱいのユニークな人物なのです。


 〔金沢湯涌夢二館)もあり、〔金沢ふるさと偉人館〕で山本良吉の顕彰をおこなっている金沢市にとっては、竹久夢二やその妻・たまき(岸他万喜)と山本良吉は、貴重な人材資源のはずですが、岸たまきと山本良吉という二人の金沢人のつながりが話題にされたことは、私の知る限り、今までなかったのです。

 ある方からさりげなくご教示いただいたびっくりするような事実、それは山本良吉と岸他万喜が、従兄妹(いとこ)であったという事実なのです。

  *山本良吉(1871~1942.07.12) 母・直  =岸五郎右衛門長女
  *岸他万喜(1882~1945.07.09) 父・六郎 =岸五郎右衛門長男

(続く)


参考《山本良吉》:
〔金沢ふるさと偉人館HP〕
https://www.kanazawa-museum.jp/ijin/exhibit/13yamamoto.html
〔武蔵学園のHP〕
https://www.musashigakuen.jp/ayumi/kinenshitsu/tenzi/ryakuden/ryakuden10.html



by kaguragawa | 2019-07-09 22:22 | Trackback | Comments(0)

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