横山源之助、逝って100年   

 横山源之助は、1915年6月3日に亡くなっている。ちょうど100年前のきょうである。

 『日本の下層社会』は、「古典」の名のつく書物の中でも忘却され、読まれない本の見本になってしまったようである。

 だが、『日本の下層社会』中の警句「日本社会の思想方向は、日に堕落に赴きつつあるにもかかわらず、物質社会は冷ややかに数字の上にその発達を示すおるなり」は、源之助の眼の確かさをあざやかに示して余りあるもの。

 この一世紀前の「古典」は、読みずらい――読むにあたっての糸口のつかみずらい――本になっていることは、否めない事実である。「数字の羅列で、心のない本」というような批難もweb上に散見される。もし何かの縁があってこの本に接しられる方がおられるとすれば、私としては、読みとおし、読み返すことで、源之助の静かながら熱いメッセージを少しでも感じてほしいと、お伝えすることしかできない。
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by kaguragawa | 2015-06-03 21:56 | Trackback | Comments(0)

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