「詩吟艦長」
2014年 06月 10日
本好きな本屋さんが送ってくださったていねいな包装の古書の薫りのする短編集『怒涛の中に』(文春文庫/1979)を読んでいます。
きょう、「詩吟艦長」というユニークな一篇を胸を熱くしつつ堪能。新田さんらしい角ばった文体もあるが、こんな柔らかなさりげない戦争文学?があったのだ。
この『怒涛の中に』を買い求めたのはいつのことだったか、伏木測候所の所長・大森虎之助のことを知りたいがためだったのですが、新田さん(藤原寛人)さんの叔父さん藤原咲平さんと大森さんの共著論文《大森虎之助、藤原咲平、田口克敏「富山湾の蜃気楼」(富山県伏木測候所/1919)》があることもつい先日知ったばかりです。
by kaguragawa | 2014-06-10 23:08 | Trackback | Comments(0)