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好静のつづく師走   

 好天とは言えないまでもおだやかな日のつづく年の暮れである。それで思い出した三島霜川の句がある。

 霜川は晩年に多くの句を書きためていたらしい。霜川の作句歴は古く、作家として世に出た当初から俳句も新聞に発表している。そんな霜川はなぜか晩年になってから集中的に句をつくったようだ。残念ながらその俳句稿は現在所在不明になっているが、三島霜川選集が編まれた当時は存在しており、そのうち約100句が選集に載っている。

 そのなかでつくられた日のはっきりしている唯一つの句が師走の句である。

   好静のつづく師走や御子生まる

 1933(昭8)年12月23日。霜川、亡くなる半年前の吟。そしてこのとき生まれた御子(皇太子明仁親王)は、昭和と平成の時代を80年生きて、今年傘寿を迎えられた。

 深く考えねばならぬ80年である。

by kaguragawa | 2013-12-30 22:53 | Trackback | Comments(0)

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