「竹内紅蓮って、ご存じですか?」(1-2)
2013年 04月 09日
それは黒岩比佐子さんの『明治のお嬢さま』(角川選書/2008.12)に登場している、明治時代の雑誌『女学世界』に「所謂女学生問題」を寄稿している論者の名なのでした。なにを隠そう、坂本紅蓮洞の名を私の記憶に残してくれたのも、黒岩比佐子さんなのですから、どれだけ私の明治時代探訪に黒岩さんが導きの星になっているのか・・・、天国の黒岩さんにお礼を言うしかないのですが。
話をもどしましょう。「Rさん」によると、明治中期の中央の論壇・文壇で当時ある程度はその名を知られていた竹内紅蓮は、なんと!富山県出身の文筆家だというのです。私にはまったく未知の人である“富山県人”竹内紅蓮(別名:竹内水彩、本名:竹内正輔)。でも、これは地元の富山の近代文学研究・近代史研究にとっても、その名もその事績もほとんど知られていない未知の人なのではないでしょうか。
この未知の富山県人・竹内紅蓮を資料の中から掘り出されたRさんに敬意を表しながら、かつ、Rさんの記述を紹介しながら、ようやくその事績の一端が見えてきた――それはまだ“ほんの”一端でしょうが、――「竹内紅蓮」のことを少し、ここでも紹介したいと考えています。
おそらくは、竹内紅蓮は東京で、三島霜川とも親しく交わっている可能性があるのです。
(続く)
by kaguragawa | 2013-04-09 18:26 | Trackback | Comments(2)
あれ! 紅蓮隊って言葉もあるんですね、、
ゲームで「蒼穹紅蓮隊」というのもあるようですね。“紅蓮の炎”という語は、見たことがありますが、あらためてWikiなど見ますと;
「紅蓮(ぐれん)は紅色の蓮の花。 猛火の炎の色に例えられる。/仏教用語において、八寒地獄の七番目である紅蓮地獄の略称でもある。死後そこに落ちた者は、酷い寒さにより皮膚が裂けて流血し、紅色の蓮花のようになるという。/また、十一面観音は左手に紅蓮をさした水瓶を持つ。」とあります。十一面観音と水瓶の組み合わせは、目に浮かんできますが、ここに紅蓮が!。