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「風吹ジュン45年ぶりの帰郷」   

 ローカル放送局(北日本放送)の「還暦の同窓会~風吹ジュン45年ぶりの帰郷~」(再放送)を見ました。

 風吹さんが富山の出身だということは聞いていたのですが具体的なことは何も知らなかった、それが、彼女は高岡で幼少期を過ごし11歳までそこで過ごしたという。それはそれで興味深いことだったのですが、偶然見始めた番組に写しだされたのは二上山のやさしい山容、この山容に最初からなぜか目頭が熱くなってしまいました。私のこのブログの右側にも小さな二上山の写真がありますが、二上山は私にとって母の山であり、父の山なのです。風吹ジュンさんが二上山のふもとの八ケ(はっか)でその幼少期を過ごされたということは、あまりの驚きでした。

 彼女が幼稚園通園のとき渡ったという今はない二上橋や小学校のとき架けかえられたという今の二上橋を、私も二上山を見上げながら幼い頃なんどか歩いているはずなのである。彼女が高岡を去らねばならなくなった生い立ちにも関わらずシリアスにならないさらりとした番組作りにも好感を持てたのですが、何よりもそこに写しだされる二上山麓や高岡市内のいくつもの路地の映像が私の心のなかの残像とだぶり、それが目に見えない記憶をかきまして何度も涙が湧いてくるのを抑えられませんでした。私は富山市の生まれですが、父母の地であった高岡にはいくつもの記憶が残されているのです。

 余談ですが、やはり父祖の地を十代の後半に離れほとんどその地を訪れることのなかった三島霜川を追いかけていることが、私のふるさと探しと重なっているのであろうことに気づかせてくれた番組でもありました。

〔追記〕
 今調べてさらに驚いたのが、風吹さんの生まれは八尾町(現:富山市八尾町)で、4歳まで八尾で過ごしたのだという。それでやはり八尾生まれの柴田理恵さんとも親しくしているのだとか。

by kaguragawa | 2013-01-20 19:04 | Trackback | Comments(0)

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