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きのう、きょう、のこと   

 “えくす・ねぎ”さんのブログ《表現急行》によると、梨木香歩『きみにならびて野にたてば』(角川書店の雑誌『本の旅人』に連載)のたいせつなモティーフに菅原千恵子さんの『宮沢賢治の青春』がなっているとのこと。今改めて調べてみると菅原さんのこの本が出版されたのは、1997(平9)年11月25日。15年前のことだ。
 とすると、著者・菅原さんのやわらかで堅牢な感性にこころ動かされ、お会いしたのは時節的には刊行直後のことだから、15年前の今頃になるのだろうか。

 ・・・と書きながら、横ではテレヴィの開票速報が、消極選挙、消去法選挙となった衆議院議員選挙の全国的な民主党の敗退を報じている。小泉進次郎氏の“自民党に追い風はなかった、無風だった”との言が、状況をうまく伝えている。とすれば、選ばれざる政党が数を得て大きな力をもつ。民主主義を忌避した国民が負う“つけ”は、これからこそ大きくなる。


 昨日の“講演とシンポジウム「小泉八雲の新しい地平”〔富山大学人文学部主催〕 は、つごうで、平川祐弘氏の講演「グロバリゼーションと表裏をなすクレオリゼーション」しか聴けなかったが、自分なりにハーンを読む営みは続けていきたいと思う。

 今あらためて、富山の地から賢治を、ハーンを、発信してこられたお二人の先達――賢治の菅原智恵子さん、ハーンの高成玲子さん――の遺された跡を想っています。

by kaguragawa | 2012-12-16 21:01 | Trackback | Comments(0)

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