『ひたくれなゐ』と『捲かるる鴎』   

 先日来、斎藤史の歌集『ひたくれなゐ』と古沢太穂の句集『捲かるる鴎』を文庫で少しずつ読んでいます。そもそも斎藤さんの方は、「原型富山50周年展」に行って久しぶりに斎藤さんの歌に接したくなったからなのですが、講談社学術文庫『齋藤史歌文集』がどうしても見つからず、あきらめていたところ、ひょっこりと『ひたくれなゐ』が『捲かるる鴎』と一緒にでてきたので、ぽつりぽつりと二つの文庫のページを変わりばんこに繰っています。

 『ひたくれなゐ』と『捲かるる鴎』とを一緒に読むなんて暴挙だなどとおっしゃる向きがあるかも知れませんが、そこはお許しいただくしかありません。しかしこのお二人同時代人(斎藤さんが3歳年長)で、しかもこの二つの詩集に含まれている歌は、その詠まれた時期も重なっているのです。(『ひたくれなゐ』は、1966(昭和41)年から1975(昭和50)年の作品〔59~66〕。『捲かるる鴎』は、1970(昭和45)年から1983(昭和58)年の作品〔58~71〕。ともに、お二人の50年代末から60年代の作品。)

 斎藤さんの『ひたくれなゐ』はご存じの方も多いかと思いますが、古沢さんのこの時期の句の澄明さにも心惹かれるものがあります。

 あたふたしているうちに、もう11月。突然寒くなり、さらにあたふたとしている11月です。
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by kaguragawa | 2012-11-04 21:15 | Trackback | Comments(0)

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