季節を告げる花――“くらたに菊”(3)   

 時間も遅いので、「くらたに菊」についての報告を、簡単に。

 ブログの記事を見られた方や別のルートからも、「クラタニ菊」は「シュウメイギク(秋明菊)」ではないかとのお知らせをいただきました。

 私も、夢二の残したスケッチから「シュウメイギク」説に傾いています。〔(1)には、あえて書かなかったのですが、夢二は「くらたに菊」のスケッチを残しているのです。〕
 シュウメイギクは、枝分かれが独特で、この部分が夢二のスケッチではほかの絵のかげになっていますが、それでもスケッチからもその独特の感じがわかります。

 夢二のスケッチから注目すべきは、「葉」と「枝分かれ」と「花びら」です。

 まず、「葉」ですが、スケッチの「葉」からこの花がキクの仲間でないことは明白です。
 ただし、「はなびら」に注目すると、シュウメイギクはふつう花びらが5枚ですが、スケッチのくらたん菊は、花びらが5枚以上あります。とすれば、いわゆる八重咲きのシュウメイギクということになります。
 確認できていませんが、そして大事な情報ですが、八重咲きの方が原種に近いと書いたものがあります。また、別名「貴船菊」のもとになっている京都貴船地区のものも八重のものが多いとも書いてあります。

 シュウメイギクの別名に、「加賀菊」があるのも見逃せない点です。

 こうした点、夢二の「ひなびた、しおらしい花」という感想とも併せて、まだまだ検討すべき点です。

 また、あらためて。
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by kaguragawa | 2012-07-24 01:33 | Trackback | Comments(0)

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