季節を告げる花――“くらたに菊”(1)   

 ある花の名前をさがしている。ヒントは多い。が、なかなかに曲者だ。
 名前はわかっているのだ。だが、それはいわゆる“標準和名”ではない。ある地域だけで呼ばれてる名だ。

 “「くらたに菊」がついたさかい、さむくなるって言いますぞに」
  ひなびた しおらしい花である。”


 はたして、この「くらたに菊」とは・・・。

 web上で答えを求めようとしているのではないので、これ以上は書かない。ゆっくり時間をかけて探したいのだ。

 「この花が咲いたらさむくなる。」・・・このような季節の目印になる動植物がかつては、豊富にあったはずだ、いや違う。自然に中に自然を語るものを見つける、つねに自然に語りかけ自然の語りかけに耳をすます。人間もふくめた自然の全体が言葉をもち、語らいが豊富だったのだ。そういう意味で総体としての自然が豊富だったのだ。

 金沢の浅野川の上流の地・湯涌でこの言葉を書き留めてくれたのは、竹久夢二。夢二は、この花のスケッチも残している(線画で色が無い)。名前から、野菊の一種だろうと考えていたが、もしかしたらサクラソウ科の植物の可能性もあるかと思う。
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by kaguragawa | 2012-07-21 23:59 | Trackback | Comments(0)

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