おとぎ歌劇「ドンブラコ」を、聴く(追記)   

 「おとぎ歌劇「ドンブラコ」を、聴く」の〔追記〕の字数が多くなったので、別項としました。

〔追記:1〕
 北村季晴がこの曲「ドンブラコ」に着手し完成させた1907(明40)年から1912(明45)年というのは、明治の末期の大逆事件をはさんだ大きな転換期であった。そこから直接にこの曲の性格をうんぬんすることはできないが、音楽から聞こえてくるものに耳をすまして時代を聞き取ることはできるだろう。続く時代の、宮澤賢治にも大きな影響を与えた「浅草オペラ」に北村の音楽が聞こえてくることは、やはり覚えておいても良いことだろう。

 偶然、数日前、「金の船」の創刊号〔1919〕に寄せた野口雨情の詩「鈴虫の鈴」に、北村季晴が音楽をつけていることも、斎藤佐次郎さんの『児童文学史』で知りました。童謡史ではほとんど注目されていないことであろう。その本には,斎藤の北村季晴の思い出も語られています。
 〔「金の船」=「金の星」における中山晋平・本居長世童謡路線〕のきっかけをつくり方向付けをした作曲家が、北村季晴だったとまで言っては言い過ぎだろうが、e0178600_23392862.jpg
「金の船」=「金の星」と北村季晴の関係は、留意してもよい点ではなかろうか。

〔追記:2〕
 上に「浅草オペラ」に関連して北村の名を挙げたのは、日露戦争時に作曲されたオペラ「露営の夢」の、大正時代の上演のことである。この作品は、1904(明37)年に叙事唱歌「露営の夢」として、翌1905(明38)年3月にオペラとして公表されたもの。残念ながら、この作品の詳細については、私はほとんど知識を持ち合わせていません。が、いずれ、きちんとした報告をしたいと思っています。
 ※写真は、北村季晴。
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by kaguragawa | 2012-07-17 22:57 | Trackback | Comments(2)

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Commented by trefoglinefan at 2012-07-22 17:45 x
かぐら川さん、何だかテレビのニュースで取り上げられるみたいです。
でも、どうせ深い話はないでしょうけど。
Commented by kaguragawa at 2012-07-23 23:40
お知らせ有り難うございます。そう言えば、演奏会終了後、宇野さんにもインタビューしてましたね。

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