「伝書鳩」が飛び立つものなら
2011年 04月 29日
そんなこともあらためて書きたいのですが、半年前ならば、急いで書き込みにうかがっていたであろうあるブログへの報告の形で、見つけたばかりの「情報」を先に書いておきます。(よくおじゃましていた黒岩比佐子(昨年11月ご逝去)さんのブログ「古書の森日記 by Hisako」へのコメントになったはずのものです。)
“比佐子さま、あの“ぎんぎんぎらぎら夕日が沈む”で始まる童謡「夕日」の作曲者である室崎琴月さんが――この方は、私の隣市高岡市の出身なのですが、――「伝書鳩」という曲を残しておられることを知りました。作詞者は誰なのか、いつごろの作曲なのか、そもそもどんな歌詞なのか・・・、知りたいところですが、まだ確認できていません。 わかりましたら、またお知らせします・・・。”
《伝書鳩》は、黒岩さんならではの、歴史に埋もれたものの発掘として公刊された――文春新書『伝書鳩――もう一つのIT』(2000.12) ――探究テーマの一つだったもの、です。
黒岩さん宛てに、もう一つ、お知らせがありました。
“比佐子さま、私の友人の酔流亭さんが「冬の時代のたたかいを活写」というタイトルで『パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い』の書評を書いてくれました。もうお読みかも知れませんが、力のこもったものです。酔流亭さんのブログ上でも読めますのでお知らせしておきます。”
いろんなことが重なり、気持ちの晴れない日も多いが、正面を向いて一歩前に進みたい。
・・・新緑を吹き抜ける凉風が、少し後押ししてくれたように思います。
by kaguragawa | 2011-04-29 20:33 | Trackback | Comments(3)
妻と別れて子を連れて郷里に帰っていた傷心の朔太郎と、東京で食い詰めて友人に誘われて越してきた前橋で極貧生活をしていた草野心平は、徒歩数分の距離に暮らし、交流がありました。
心平は地元の上毛新聞社に職を得ます。校正兼伝書鳩の飼育係でした。
黒岩さんの『伝書鳩――もう一つのIT』読んでみたいです。
5月1日は、黒岩さんの53回目の誕生日だったんですね。黒岩さんの作品もまだ読んでいないものが、存在すら知らない短文などもふくめれば結構あるようです。少しずつ出会いを重ねていければと思っています。