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ヴォリーズ“建物の品格”   

 ぺらぺらと冊子のページをめくっていてドキッとしました。こんなにギュッと心をつかまれるような思いをしたのは久しぶりのことでした。きょう偶然に、ほんとに偶然に、出逢ったヴォリーズの建物。しかも工事中ゆえに天井も壁面の剥いだ骨組みのヴォリーズの建物を見て衝撃を受け後に、冊子に見つけたヴォリーズのことばでした。

   “建物の品格は、外観よりもその内容にある” 

 川上幼稚園(金沢市幸町)。1918(大7)年にヴォーリズによって設計された現役の幼稚園である。外観だけでも見れたらいいな、と思って立ち寄った川上幼稚園は耐震工事中。ヴォーリズ建築保存再生運動一粒の会の石井和浩さんの手による改築工事とのこと。休園日にもかかわらず居あわされた改田園長さんに、工事の現場や、陽光をあびるトイレなどを案内してもらい貴重な話をうかがいました。そのときいただいた『川上幼稚園創立100周年記念誌』に、上の言葉はありました。

 さらにそこに記されたこの幼稚園の大正初期制定の規則の一節も、こころを揺さぶりました。
 こうした決然とした理念が世の中からどんどん無くなっているような気がします。

   “第13条 園中ニアリテハ保母一切ノ責ニ任ズ。故ニ付添人ヲ許サズ” 



 実はきょうも、Kさんこと楠さんにご同行いただいて(ご足労いただいて)、金沢の街に“夢二とヴォーリズの足跡たどり”をしてきました。
 スタート地点だけ決め、あとは偶然の連鎖にまかせた順路だったのですが、幸運と天候にめぐまれ楽しい出会いと発見の街歩き(街走り)となりました。

 お寄りしたのは日本キリスト教団金沢教会(柿木畠)、日本バプテスト連盟金沢キリスト教会(笠舞)、川上幼稚園(上記)、金沢市立玉川図書館(玉川町)・・・。
 どこも具体的な訪問の約束もせずに訪れたにもかかわらず、お留守のところもありましたが、出逢ったみなさんには快く対応していただき、感謝に堪えません。有り難うございました。
 それぞれの報告は、おいおいと。

by kaguragawa | 2011-02-26 22:35 | Trackback | Comments(0)

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