「連声」?って??
2010年 08月 26日
元号の「元和」はなぜ、「げんわ」でなく「げんな」と読むのか・・・。
こうした現象を「連声(れんじょう)」と言うんだよと、以前、人に教えてもらったのを思い出して、検索してみたのです。そもそも“れんじょう”なんて、「大音声」を“だいおんじょう”と読むのとおんなじで、時代めいた言葉じゃないか、と、国語学専攻の方々からはお叱りを受けそうな憎まれ口をたたいてみたのですが、いかんともなりません。
「連声」の例として、「仁和寺」=“にんなじ←にんわじ”は、そう言えばそうっだたなと思い、「元和」だけでなく元号の「天和」も“てんな”と読むらしいと知って、天和っていつの頃だっけ?とまたまた二重の無智の発見を恥じつつといった次第です。
が、“ムムム”と思ったのは、例えば「天王星」(「天皇制」でも良いのですが)を“てんのうせい”と読むのも、「連声」の例として挙げられていたことでした。これって、単に子音と母音がくっついただけじゃないか。
「元和」 gen+wa→gen・wa→→gen・na
「天王」 ten+ou→ten・ou
この辺りで、検索もお終いにしました。
それから何時間もたって、歩きながら《あっ》と、叫んで立ち止まってしまいました。
「てんのう」って、旧かな遣いでは《てんわう》じゃなかったっけ???。とすれば;
「天王」 ten+wau→ten・wau→→ten・au
そうか、これも〔n+wa〕→→〔n・a〕なのだ!。
(続く)
by kaguragawa | 2010-08-26 23:57 | Trackback | Comments(3)
番町周辺をなんどか放浪したことのある私としては、彼女の生まれが、麴町区三番町一〇番地〔現:千代田区九段南三丁目5/靖国通りの南側〕だということを付記しておきます。
そうそう、大事な「てふてふ」の件は、平塚らいてうの若いつばめ奥村先生に聞いてみましょう。こちらの方は、旧かな遣い――といっても多様ですが――の問題ですね。
現象面だけいうと「けう、けふ、せう、せふ、てう、てふ、・・・」などを“キョー、ショー、チョー、・・・”と読み、現代仮名遣いでは「きょう、しょう、ちょう、・・・」と表記するという、ことになるのでしょうか。
ハクチョウソウという白い花があって、わたしはずっと、「白鳥草」だと思っていたのですが、これは「白蝶草」でした。
旧かなでかきわけると、〔はくてうさう〕と、〔はくてふさう〕となって区別できますね・・・。