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“冬旅堂”   

 昭和初期に神田神保町に「冬旅堂」という店があったらしい。古書店というよりは古レコード店とでもいうような店ではなかったろうか。店名の“冬旅”はシューベルトの「冬の旅」によるものだろうが、読みは“ふゆたびどう”でよいのだろうか。
 ともかく、この店の詳細を知りたいのです。 

 私が見つけた広告には、「内外レコード/交換・売買」とあり、“御処分品は是非御相談下さい。他店より必ず御有利に頂きます。”“在庫品目録進呈”と続く。場所は、「東京・神田・神保町/日活館横通り」とある。

 〔追記〕
 冬旅堂では、音楽関係の本も出していたらしい。国会図書館の蔵書に次のようなものがある。「冬旅文庫」というものもブラームスの後に続刊があったのだろうか。

 ヨハンネス・ブラームス : 1833-1897 : 作品目録並ニ年譜
 冬旅堂編輯部 訳 冬旅堂 1935 (冬旅文庫 ; 1)


〔追記2〕
 「日活館横通り」と言えば、神田日活専属の「日活管弦楽団」と「田中豊明」の名を思い出しました。賢治が「日活館で田中がタクトをふってゐる」と書いた田中豊明(1880~1934)だ。
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by kaguragawa | 2017-04-25 21:16 | Trackback | Comments(0)

ケヤキの芽吹き2017   

 今週にはいってケヤキの芽吹きが見られるようになった。私には一年で一番うれしい時節。
 が、例年より数日遅いようだ。
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by kaguragawa | 2017-04-13 21:46 | Trackback | Comments(0)

深井史郎――1935年のある音楽論から   

 昨日、4月4日は作曲家・深井史郎の生れた日でした。こういったからといって、私は深井史郎の音楽作品を聞き込んだことがあるわけでもありませんし、深井史郎の誕生日を覚えていたわけでもありません。偶然、きのう、堀田善衞が旧制中学校の学生時代に書いた論考「現代音楽小論」を読んでいて、1933年に出版された「現代世界音楽家叢書」というシリーズがあることを知り、この「現代世界音楽家叢書」のことを少し調べていたらその叢書中、ストラヴィンスキーの巻を深井史郎が書いている――『ストラヴィンスキイ』(普及書房/1933.6)――ことを知ったのです。そして、深井史郎のこともあらためて意識したのです。
 (1930年頃、ストラヴィンスキーは日本でどこまで、そしてどのように聞かれていたのか、知りたいと、先日来、思っていたのですが、偶然きのう、堀田善衞の現代音楽論(1935)を読み返し、その中で、堀田のストラヴィンスキー言及に出会い、深井史郎にも出会ったのです。ちょうどその日が、深井史郎の生まれた日だったわけです。)

 堀田は、当時読むことができた現代音楽の本として「現代世界音楽家叢書」を挙げているだけで、深井史郎が書いた『ストラヴィンスキイ』についてふれているわけではありません。しかし、堀田はこの「現代音楽小論」中、当時のフランス音楽について述べる中で「特にストラヴインスキーは現代において最も驚嘆されて居る音楽者の一人であ。」と書き、また「音楽評者の毀誉相半ばする人物である。」などと紹介しているのです。堀田は、深井史郎の『ストラヴィンスキイ』を読んでいたかも知れません。中学生・堀田善衞のストラヴィンスキーへの注目度の高さも、記憶しておきたいところです。

 話が、深井史郎からストラヴィンスキーに遷ってしまいましたが、堀田がこの「小論」の末尾で「我日本、現代の作曲界にて、将来注目さるべき人は、菅原明朗、清瀬保二、池内友次郎、深井史郎、石田一郎、内海誓一郎などの諸氏であろう。」と書き“深井史郎”の名を挙げていることも記して、作曲家・深井史郎のことも、あらためて、しっかり記憶しておきたいと思っています。

 *深井史郎 1907年4月4日~1959年7月2日

 深井史郎については母校・秋田中学校の後継校・秋田高等学校同窓会のHPにいい紹介があります。
 http://akitahs-doso.jp/libra/57
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by kaguragawa | 2017-04-05 21:31 | Trackback | Comments(0)