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たんなるメモ   

 「この日記?を始めたのが、2003年5月。最初は、「初めて出逢ったことば」についてメモを残すつもりで《めぐり逢うことばたち》というタイトルで始めたのですが、毎日未知のことばに遭遇するわけでもなく、たんなる日記になってしまいました。」と書いたのが、5年前。そこに書かれているように、もともとは「ことば」に対する私的メモのつもりで、書き始めたものでした。

 未知のことばに遭遇する機会が減ったかどうかは別として、近年とみに“ことば”に対する興味を失いつつあるような気がしてならない。初めて出会った言葉に対しても何の感興も湧かないのである。

 ・・・ということで、あることを書こうと思ったのですが、充分に時間が取れそうにないので、後日にすることにします。

 上の記述とは関係はないのですが、「点綴」はどう読むのでしょうか。私は、“てんてつ”と読むものだと思っていて、そのことにまったく疑念も持っていなかったのですが、ある本を読んでいて、“てんてい”とルビが振ってあって、びっくり。そして、あれっこの熟語どういう意味なんだろう、と考えてみるとよくわかっていない!ことも判明。

 “ことばを大事にしたい、大事に使いたい”、ということを書くつもりで、ぼやき?になってしまいました。
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by kaguragawa | 2010-03-30 23:17 | Trackback | Comments(0)

《藤子・F・不二雄記念館》   

 2時過ぎからだろうか。ちらちらと雪が舞ってきた、と思っていて気がついたら、窓外は猛吹雪、みるみる草地は真っ白である。

 藤子・F・不二雄さんを記念する《藤子・F・不二雄記念館》の具体案が、発表されたというニュースを目にしました。氏が住んだ川崎市多摩区の向ケ丘遊園地跡とのこと。原画のほか仕事場のつくえやパイプやベレー帽などの愛用品が展示されシアターやカフェなども設けられるという。
 藤本さんが亡くなられて間もなく遺族の方から、長年住み暮らした――35年ほどか――川崎市に原画などを寄贈するとの申し入れがあったようですが、市の方も財政難などでようやく具体案が示されることになったようでなのです。

 藤子・F・不二雄さん(藤本弘さん)の生地であり、藤本さんと安孫子さんが出会い「藤子不二雄」が生まれた地でもある高岡市も、藤子不二雄やドラえもんを市のシンボルとするようなことを言っていたが、下火?である。地元の人間としては、というか私個人としては、高岡の地に藤子不二雄さんを顕彰し夢をはぐくむようなミュージアムが欲しかっただけに、とてもさびしい。。。。
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by kaguragawa | 2010-03-29 23:15 | メモ ひとこと | Trackback | Comments(0)

「越の彼岸桜」ちらほらと   

 朝早く特急に乗り込む家人を高岡駅まで送っていったので、ついでに高岡古城公園の北口である小竹藪に車を停め公園を散策しました。早くから散策やジョギングの人のいるものだなと驚いていると、シジュウカラ(四十雀)がツツピー、ツツピーとあいさつを送ってくれました。小竹藪にある筏井竹の門・嘉一の句碑と歌碑を見ることも目当ての一つだったのですが、コシノヒガンザクラの碑というかその説明書きを読みたかったのです。

 以前、高岡駅前の「桜馬場の名称の由来」を紹介したとき、次のような説明がありました。“明治35年(1902)市はこれ〔=桜馬場〕を公園に指定。戦後、増加する自動車の往来に樹勢が衰え、同30年(1955)公園を廃して、残った越の彼岸桜を古城公園に移植した。”
 要は、江戸時代初めに桜馬場に植えられた「越の彼岸桜」は、戦後、古城公園に移植された――ということなのです。その「越の彼岸桜」をどうしても見たかったのです。そしてもう一つ確認しておきたかったのは、この小竹藪のコシノヒガンザクラのなかにさらにその異種で新たに“タカオカコシノヒガンザクラ”と命名されたサクラがあるという昨年聞いた話題についてでした。
 驚いたことに、コシノヒガンザクラはソメイヨシノより早咲きらしく、まだつぼみの固いソメイヨシノの奥にコシノヒガンザクラはちらほらと幾本も開き始めているのです。そしてそのコシノヒガンザクラの中に緑色の識別札をつけられた「タカオカコシノヒガンザクラ」が確かにあったのです。

 富山県中央植物園の説明によれば「コシノヒガンザクラは、エドヒガンとキンキマメザクラの雑種。花は美しい淡紅色で、葉より先に開くのが特徴。「タカオカコシノヒガン」は普及タイプに比べ、花はやや小型ながら数が多く、枝に雪が降り積もるように咲く。花の裏側にある萼筒の膨らみが小型であることも特徴だ。また、葉縁の鋸歯が細かいという特徴も見られる。小竹薮には、幹の直径が15cm以上の古木の「タカオカコシノヒガン」が数十本ある。目印が付けられているので、花見のときに観察してみたい。」ということになるのです。

 最後に、「越の彼岸桜の碑」裏面の解説を書き写しておきます。
 ――越の彼岸桜は、慶長15年(1610年)、砺波郡太田村の宗右衛門(現在の金子家)が高岡城の馬場に献納したものと伝えられています。爾来桜馬場と呼ばれて、北陸随一の桜の名所となりました。この桜は、昭和4年、植物学者の小泉源一博士がコシノヒガンの中間種として、学会に紹介された当地方特有の品種であります。ここに開町360年市制80年の年にあたり市の花木に指定し、広く後世に伝えるものであります。
    昭和44年5月 高岡市長 掘健治


〔追記〕
上記の「小泉源一博士がコシノヒガンの中間種として」の部分は意味がよくわからないのですが、「コヒガンザクラとエドヒガンザクラとの中間種として」とあったのを私が写し間違えたのかと思います。
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by kaguragawa | 2010-03-28 23:55 | 樹と花/植物誌 | Trackback(1) | Comments(1)

「犀星忌」と岡あやめの会   

 犀川縁の文学碑にも雨宝院の庭にもアンズが満開です。そんな中、雨宝院での犀星忌(四十九回忌)と小島千加子さんの講演の場に参加させていただきました。
 不覚にも小島千加子さんが岩波文庫の犀星『女ひと』の解説を書いておられる方だということに気づかずにいて、あわてて講演の前に『女ひと』の一,二編と解説を読んだ次第。

 犀星晩年の10年間、小島さんは新潮の編集者として馬込の犀星宅や軽井沢の別荘にもしげく足を運ばれ、犀星のあたたかさ、やさしさ、するどさを、間近に見てこられた方だったのです。編集者としての犀星エピソードから、不条理にきびしかった養母ハツにも思いやりと礼節を保ち続けた人間・犀星に話が及ぶあたりから、これも不覚なことに小島さんの犀星への慕い語りに涙がとまらなくなってしまいました。

 やさしい雰囲気につつまれた雨宝院を見守るように、犀星ゆかりの杏(あんず)が咲いている犀星忌でした。


〔追加〕
 ウェッジ文庫に犀星の随筆集『天馬の脚』が加わっていました。
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by kaguragawa | 2010-03-27 23:34 | 明治大正文学 | Trackback | Comments(0)

過ぎ去ろうとする3月の   

 3月になりいくつもの種の野の花を目にするようになったのですが、しゃがみこんで花と向き合うことのない春の初月を過ごしてしまいました。

 そんな私にツバキの花がわぁっーとおいかぶさってきました。「樹花」をタイトルに謳っていながら春の桜にもなじめず、まして園芸種の花々にはほとんど心動かされない私なのです。笑われそうですが、ツバキがこの時節に咲くものだということなど思ってもみませんでした。たしかに木へんに春と書くのですから春の花です。もちろん春の季語。2月7日に石鼎の“一枝の椿を見むと故郷に”の句を紹介していたではないか、と言われるとその支離滅裂さをいっそう笑われそうなのですが、石鼎の2月の句で勝手に私が念頭に置いていたのが私の好きな「雪椿」なのです。

 いつも通勤でとおる道脇の小公園の降りかかってくる深紅のツバキが、無智と無惨にすぎた私の3月を責めるように咲いているのです。
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by kaguragawa | 2010-03-26 23:06 | メモ ひとこと | Trackback | Comments(0)

有楽町――日劇と伝書鳩の朝日新聞社   

 ニュースステーションの「加藤千洋探訪/変わりゆく有楽町」をたのしく見ました。有楽町にあった朝日新聞社と日劇、そして銀座の路地裏。なつかしい映像でした。でも、これを「ブラタモリ」の二番煎じと見た人は私だけではなかったようです。
 それはともかく、朝日新聞社の屋上にもなんと鳩が、――伝書鳩です――がいたんですね。壁がフンで汚れていたと。そう言えば最近拾い読みしている高見順の「敗戦日記」にも朝日新聞の伝書鳩が出てくる。黒岩さんの『伝書鳩 もうひとつのIT』を読もうにも残念ながら手近にない。
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by kaguragawa | 2010-03-24 23:48 | メモ ひとこと | Trackback | Comments(0)

「藤子・F・不二雄~ふしぎ大百科」   

 NHKの知楽遊学シリーズ〔こだわり人物伝〕の4月は、「藤子・F・不二雄~ふしぎ大百科」。
 藤子不二雄A・藤本正子・伊藤善章・岡田斗司夫の4氏が語るらしい。

〔追記〕
 富山駅の書店には4月のテキストがまだ並んでいない。
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by kaguragawa | 2010-03-23 23:57 | ひと | Trackback | Comments(0)

「さくら、さくら――サムライ化学者 高峰譲吉の生涯」   

 映画「さくら、さくら――サムライ化学者 高峰譲吉の生涯」の券をもらい高岡地区特別上映会〔高岡市民会館〕に行ってきました。拙日記・ブログの古い読者はご存じかも知れませんが、高峰譲吉のこともそうですがむしろその父・高峰精一のことを知りたくて、たまに書き込みをしてきた私としては、見逃せない映画です。顕彰映画としてはいいつくりの映画でした。映画のストーリー、キャストなどは、HPを見ていただくとして、忘れないうちに気になった点を一つだけメモしておきます。

 それは会場で買い求めた「公式ガイドブック」の記述です。ロケ地マップに「高峰公園(高岡市御馬出町)」が載っているのですが、その説明が“高峰博士が生まれた、母ゆきの実家津田家の跡地にある公園。”となっているのですがそうなのでしょうか。とすれば、私はずっと思い違いをしていたことになるのですが、「高峰公園」の地は金沢に移る前の医家高峰家のあったところではないでしょうか。確かに譲吉が生まれたのは、いろんな資料によれば“母の実家”(造り酒屋鶴来屋)なのでしょうが、それは当時の高岡の町に隣接した横田村ではないでしょうか。とすれば、現在の公園の地ではなく、御馬出町の北西に位置した街道筋だと思うのです。はたして・・・。
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by kaguragawa | 2010-03-22 23:13 | 本/映画 | Trackback | Comments(0)

『籬雨荘雑歌』   

 忘れないうちにメモ。土曜日の朝の黄砂痕。
 玄関のアルミ戸が白くなっていたのも初めてですが、近くの駐車場の黒い乗用車など泥を車全体にぶちまけたようなものすごさ。いやはや。


 きょう、お目当ての本があり高岡の古書店に出向きました。桐木町の筏井竹の門・嘉一父子の空き地となった住居跡の前を通り、古書店についたらなんとそこには嘉一さんの歌集『荒栲』と『籬雨荘雑歌』がありました。『荒栲』は手の出ないような高値でしたが、『籬雨荘雑歌』は無理すればなんとかなる・・・というわけで、当初のお目当ての本は次回にして、えいっとばかりに購入。早く目を通したくて、近くの“わろんが”という喫茶コーナーで、炭火焼きの黒豆?をおつまみに熱いコーヒーとともにページを繰りました。

 昭和39年の帰郷の折の歌に目がとまり、思わず熱いものがこみあげてくると同時に、我が文学散歩のありように思いをいたし厳粛な思いにしばしつつまれたことでした。

  庄川の燃ゆる夕日に目はうるむもうふるさとに汽車近づけり

  ふるさとは異郷のごとく変りはて尋ねもあへずわが知れる道

  近くきて生家の跡は見ずに過ぐ記憶のままにとどめおくべく
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by kaguragawa | 2010-03-21 19:58 | 本/映画 | Trackback | Comments(2)

“魔所蛍谷”と和田川の“鬼が城伝承”~『水の郷』   

 「秋聲入門講座」に出席。「籠の小鳥」「菊見」「挿話」「感傷的の事」と続いた秋声の「金沢もの」を読む講座も、小林館長の「町の踊り場」が最終回。各回ごとに講師の方々のそれぞれの切り口の秋声が聞けて、「入門講座」というにはどの回も充実した感慨深いものでした。

 なんと会場で、先日「朗読で綴る北陸文学」で三島霜川『水の郷』の素晴らしい朗読を聞かせていただいた朗読グループのHさんにお会いすることができ、蛮勇をふるって声をかけさせていただきました。立ち話でしたが、興味深いお話をお聞きすることができこれもとてもうれしいことでした。
 とりわけ、『水の郷』の後半で突如登場する蛍が群舞する魔所“蛍谷”は、和田川のほとりではないかとの指摘は、「蛍谷」をばくぜんとしか考えていなかった私には示唆的でした。地理的には別の個所を考えてもいいのではないかとも思うのですが、“物語として”魔所を和田川を想定しながら書いたというのは大いに可能性としてありえるのではないかと思うのです。
 和田川上流の“栴檀山別所の鬼ケ城伝承”と“魔所蛍谷”はどこか響きあうものがあると考えるのです。霜川は生地の中田地区にも関わるこの和田川の鬼ケ城伝承のことを知っていたのではないでしょうか。このことについては、あらためて考えてみたい話題です。
 
〔追記〕
 この新しいブログでは私の名前〔かぐら川〕について、書いたことはまだなかったのですが、和田川の話題ついでにふれておくと「神楽川」は射水の地を流れる和田川の異名です。

〔追記:2010.8.1〕
 霜川の唯一公刊された創作集『スケッチ』にお収められている「沈鐘」も、和田川にちなむ伝承にもとづいたものであろうと思います。
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by kaguragawa | 2010-03-20 23:39 | Trackback | Comments(0)