カテゴリ:音楽( 5 )   

スウィトナーさん逝く   

 オーストリアの指揮者でN響の名誉指揮者であったオトマール・スウィトナー(Otmar Suitner)さんが亡くなられた〔1月8日〕。
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 ぞくぞくするような演奏がいくつも残されているのではないかと思います。
 私なりに気長に名演の掘り出しをしたいと思っています。


ご冥福をお祈りします。
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by kaguragawa | 2010-01-13 23:11 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

 「絢香 22歳のラストステージ」   

 「絢香 22歳のラストステージ」(NHK総合)

 病気を“見て見ぬふり”をせずに、病気にきちんと向き合う。こう決意して絢香は音楽活動の無期限休止を決め公表した。昨年の4月のことだった。不完全な体調で歌うより、病気とゆっくりつきあい復帰したときもっと心豊かにメッセージを伝えられるのではないかという彼のアドバイスが気持にすとんと落ち決意したという。

 そして、昨年大晦日の紅白歌合戦の「みんな空の下」が休止前の最後のステージとなった。それは私にとっていちばん心に突きささり心揺さぶられた歌のひとときとなったものでした。そして11月の大阪城ホールでの彼女の最後の単独ライブをめぐってこの番組は22歳の彼女の現在を切り取って伝えてくれた。

 今日、折しも指揮者の小澤征爾さんが早期食道がんを公表し半年間の休止に入った。病気を“見て見ぬふり”をせずに、病気にきちんと向き合うこと――。こうしたきびしくもみごとな決断に応援のエールを送りたい。これは国木田独歩について多くのことを教えていただいた療養中のIさんへのエールでもあります。私もちょっとだけこうした生き方を見習ってがんばろうと思う。
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by kaguragawa | 2010-01-07 23:34 | 音楽 | Trackback | Comments(2)

見沼のほとりの服部先生   

 10月に、音楽史家の服部幸三さんがお亡くなりになっていたことを今日になって知りました。

 以前使っていたパソコンには服部先生からいただいたメールが残っていたのですが、今はもうみることができません。仔細は覚えてないのですが、7年ほど前、テレマンのことか何かを大先生に勇気をふるってお尋ねしたのではなかったでしょうか。ちょうどその頃、音楽之友社から「西洋音楽史シリーズ全4巻」の服部先生執筆の『バロック』が刊行されて、400ページもある大冊の本を買ったのですがこれは、ほとんど読まずに架蔵されたままです。

 お住まいになっておられた埼玉の見沼の歴史や自然への思いに満ちた「見沼のほとり」という素敵なHPもつくっておられて、「仲間にも紹介したいのですが」と申し上げたところ、いかにも服部先生らしい柔らかい物言いで、お断りになられたのも印象に残っています。今はもうnet上にはないようです。

 ご冥福をお祈りしたいと思います。

 *服部幸三 1924年3月10日~2009年10月8日

 
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by kaguragawa | 2009-12-21 23:51 | 音楽 | Trackback | Comments(2)

ちょっと書きたくて   

 またマーチ集のCDを買ってしまった。『旧友、星条旗よ永遠なれ~世界のマーチ集』。
 フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルの演奏だからなんの心配もいらずに楽しめる。で、カーステレオでさっそく楽しんだのですが、数曲でもう自宅に着いてしまいました。フランスの「ロレーヌ行進曲」など、ちょっと速すぎない?、とも思うのですが、團さんの「祝典行進曲」はこの曲のもっている香気をほど良いテンポでよく伝えています。実は、そんな個々の感想を書くために、書き始めたのではないのです。

 『双頭の鷲の旗の下に』」(J.F.ワーグナー)の解説の一節をメモしておきたかったのです。

 “第二次世界大戦中、ナチス・ドイツはドイツ・マーチを盛んに演奏し、国民の士気を高めましたが、J.F.ワーグナーはユダヤ系であったため、この曲の演奏は禁止されました。”

 この事実は知らなかったなぁ。いろんな点で、確認したいと思います。

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〔追記.1〕
 このワーグナーは楽劇のリヒャルト・ワーグナー(Wilhelm Richard Wagner, 1813~1883)ではなく、オーストリアの軍楽隊長で作曲もしたヨーゼフ・フランツ・ワーグナー(Josef Franz Wagner, 1856~1908)です。ちなみに、「双頭の鷲の旗の下に/Unter dem Doppeladler」(1902)の「双頭の鷲」とは、当時のオーストリア=ハンガリー二重帝国〔1867--1918〕のハプスブルグ家の紋章。
←〔J.F.ワーグナー〕

〔追記.2〕
 第二次世界大戦中の日本国内でのスーザ(アメリカのマーチ王)のマーチの行進曲の扱いについては、いずれ・・・・。
 なお、「双頭の鷲の旗の下に」を有名にしたのは、これを自らのバンドの演奏曲に加え録音もしたスーザの力によるものだったようです。マーチの裏にけっこう物語があるようです。

〔追記.3〕
 この「双頭の鷲の旗の下に」の中間部の旋律に歌詞がつけられて、中学校の音楽の教科書に載っていました。この歌詞を探しているのですが、まだ見つけていません。ご存じの方があれば教えてください。

〔追記.4〕
http://marchdb.net/composers/show/40/
http://www.grainger.de/music/composers/wagnerjf.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Josef_Wagner_(composer
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by kaguragawa | 2009-08-09 15:41 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

8月1日――犀星生誕の日に   

 室生犀星生誕120周年記念音楽会『抒情小曲の夕べ』(金沢市文化ホール)

 大ホールで犀星の詩につけられた音楽を聴くことが、晴れがまし過ぎるような、面映ゆいような、気恥ずかしいような気がして、気が進まず躊躇しました。そもそも、この音楽会のあることを雨宝院の高山住職との縁で知ったのでなければ見送ったことでしょう。が、谷川賢作さんが「ネコのうた」という[動物詩集]中の詩につけた新曲が賢作さんみずからの演奏で披露されることを知り、その曲だけでも聞きに行こうと、ようやく意を決して金沢に向かいました。

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 犀星の詩による合唱曲が、よく練られた真摯な演奏で数多く聴けた幸いは、谷川賢作さんとこどもたちによる「ネコのうた」のユーモアあふれるひとときとともに、胸に静かにしまっておきましょう。なにより、篠井英介さんの犀星詩の渾身の朗読が、――その背景で奏でられたオーケストラアンサンブル金沢の小メンバーによるクラシック演奏とあいまって――犀星の魅力を胸にあふれさせてくれたものであったこと、有り難い思いで記しておきます。
 (ただ、シューベルトの「鱒」をなぜ延々と聞かせる必要があったのか、頭数だけで盛り上げた最後の選曲はあれでよかったのか、この音楽会の構成については、お客としてではなく犀星を大事にしたいと思って参加した私の立場で、私なりに、問い直してみたいと考えています。)

 なお、生誕120年という節目のせいなのでしょう。犀星の3冊の新刊本――『随筆女ひと』(岩波文庫/2009.5)『庭をつくる人』(ウェッジ文庫/2009.6)『室生犀星句集』(星野晃一編/紅書房/2009.8)――を会場で買うことができ、こちらは文句なしの大満足。いずれ紹介したいと思います。
 
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by kaguragawa | 2009-08-01 11:02 | 音楽 | Trackback | Comments(0)