もちろん微力しかないが   

 「方丈記」が思いおこされる災害の状況はあってほしくない。が、糸魚川市の大火の報告をきいているとどうしても思い出さざるを得ない。文字通り“吹きまよふ風にとかく移り行くほどに、扇をひろげたるが如くすゑひろになりぬ。”なのである。
 日本の古い市街地ではどこでも起こりうる火災事故であるが、似た街をもつ北陸人として、そして糸魚川には少し思いのある私にはひとごとは思えないのです。まして「姫川沿いにフェーン・・・」と言われると、「姫川」という名前だけで、ヌナカワヒメを想い出し、心は震えるのです。

吹きまよふ風にとかく移り行くほどに、扇をひろげたるが如くすゑひろになりぬ。遠き家は煙にむせび、近きあたりはひたすらほのほを地に吹きつけたり。空には灰を吹きたてたれば、火の光に映じてあまねくくれなゐなる中に、風に堪へず吹き切られたるほのほ、飛ぶが如くにして一二町を越えつゝ移り行く。

 もちろん微力しかないが、私なりの声かけ程度のことはしたい。心を尽くしたい。
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by kaguragawa | 2016-12-23 19:45 | Trackback | Comments(0)

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