一月九日
2015年 01月 10日
藻谷六郎(銀河)の「洛中寒雨」という20歌の自撰歌群より〔『葦附自撰歌集』(葦附社/昭和8(1933).11)所収〕
門並めてしめ飾りせる京の雨にぬれつついそげ一月九日
小半時ひまをぬすみて芋ぼうにひるのさけくむ窓の月ほのか
あわただしひと日のみ来て大阪の宵の恵比須に逢へりけむかも
二十歌の中には甥・藻谷小一郎に宛てた歌もある。
転向のちかひやぶるな恙なく晴れて逢はむ日ひた待つものを
〔追記〕
web上の情報によれば;
「京料理:いもぼう」とは、海老芋(えびいも)と棒鱈(ぼうだら)を甘辛く炊き合わせたもの。素朴で滋味豊かな味わいが人々に親しまれ、京ではすっかりお馴染みの名物料理。鰹と昆布のダシに棒鱈の旨味が溶けだし、海老芋の芯までしっかりと染み込んで実に美味しい。
青蓮院の宮様が九州から持ち帰られた唐芋(とうのいも)を、初代当主(=円山公園内の平野家)が京の地で育てたのが海老芋の始まり。これを北海道産の棒鱈と一緒に炊いたところ、非常に相性がよく、"いもぼう"として有名になった。」とのこと。
これって「北前船文化」の一産物?。
by kaguragawa | 2015-01-10 17:52 | Trackback | Comments(0)