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原敬を語る服部之総   

 きのうの原敬の歿日に、原敬が富山をおとずれたときの「風」にまつわるエピソードを紹介しようと思ったのだが手元に資料がない。そんなわけで、昨日は投稿をあきらめたが、原をめぐる思いが私のなかに動いていて、何か落ち着かないので、ふと思いだして服部之総さんの中公文庫の『原敬百歳』(1981.2〔単行本は、1955.9〕)を取り出した。

 服部さんのものを多く読んでいるわけではないがこのエッセイ?集は、晩年の著者の顔が見えるとてもおもいしろいものである。なかでも「随筆集」の「総題」(ともに之総のことば)になっている「原敬百歳」は、40ほどの収録エッセイのなかでも痛快なそして最後にしんみりとさせられる好一篇である。

 少し引用しようと思ったが、余裕がない。現在、簡単に入手できるものかわからぬが、興味をもたれた方があれば、探して一読してみてくださることを・・・。

〔追記〕
 痛快という語で紹介した書ですが、今読み直してみて「藤田五郎の死」を厳粛な思いで読みました。今回の読み直しで次のような記述を見つけました。読み飛ばしていたもの。“〔藤田の〕母は、金沢藩士、日露戦争の「七博士」で有名な戸水寛人の妹である。”――数年前にTさんからいただいた戸水寛人資料は、どこへ行ったやら、探し出さなければいけない・・・。なお、藤田五郎については、小林昇『帰還兵の散歩』(1984.12)にも「回想――藤田五郎の学問的生涯」としてふれられている。


by kaguragawa | 2014-11-05 20:28 | Trackback | Comments(0)

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