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《東京の雪の特異日》   

 富山市内、今朝の積雪は平野部でも多い所で30センチを超えていたらしい。が、県内でもまったく積雪のないところもあったようである。そして関東は、この時期(冬の終わり?)特有の雪が、今晩から降るらしい。ところで、東京の雪にあこがれている私としては――「一葉の2.4の雪」「2.26事件の雪」を、〔東京で〕追体験したいというのが、東京の方から顰蹙をかいそうだが、願望に近い気持なのです――、聞き逃せないひと言を小耳にはさみました。

 今日(2/17)が《東京の雪の特異日》だというのです。さっそくnetで調べてみると、日本気象協会の〔tenki.jp〕の今日(2/17)の項に、次のように書かれていました。

きょう2月17日は東京の雪の特異日といわれています。
果たして本当にそうなんでしょうか?少し調べてみました。
結果は・・・
1980年~1989年の10年間は雪が5回も降りましたが、
1990年~1999年の10年間はたったの1回、
2000年~2009年も1回と
ここ20年ばかりは、非常に雪の降る日が少なく、
雪の特異日とはいえなくなってきています。

ちなみに1967年~1996年の過去30年間の天気出現率も調べてみました。
晴れる割合は50%、曇りが6.7%、雨が20%、雪が23%となっていました。
この内訳をみると、やはり昔は比較的雪の降りやすい日だったようですね。

きょうの東京は未明に雪を観測しました。
2010年代は果たして雪の特異日が当てはまるのかどうか?
楽しみです。



 ところで、今朝見落としてしまっていたのですが、新聞の訃報欄に山下一海氏のご逝去(2/15)が報じられています。「おくのほそ道」について、多くのことを論文で学ばせていただいた方です。ご冥福をお祈りいたします。

   *山下一海 1932.03.07~2010.02.15

〔追記:2/21〕
「東京の雪」については、すばらしいサイトがありました。ご覧ください。

by kaguragawa | 2010-02-17 23:55 | Trackback | Comments(2)

Commented by saitamanikki2008 at 2010-02-19 11:17
こんにちは
昨日18日早朝 関東はボタン雪が降りました。
今年 2月の東京の降雪日は、9日で平年の3倍だそうです。
積雪は毎回少なく、1センチ程度す。
2.26事件の写真を見ると20~25cm位の積雪でしょうか。
関東で降雪日の多い年は、昭和59年で3月上旬まで27回ありました。この年は都内で20cm近く積もりました。
最近は、温暖化で積雪程の積雪は見られません。
Commented by kaguragawa at 2010-02-21 18:43
saitamanikkiさんコメントありがとうございます。「東京の雪」については、格好のページがありましたので、上に紹介しました。手元に資料が無いので2.26事件当日、どの程度積雪があったのかわかりません。が、降りだした時期については工藤美代子『昭和維新の朝』には、“午前三時ごろから雪が舞い始めた。ぼたん雪である。水気は大目だが降る量も多い。たちまち赤坂、麻布界隈の道路には雪が積もり始め、木々は冠雪し枝が重く垂れ下がっていた。”とある一方、堀田善衛『若き日の詩人たちの肖像』には、“軍人会館は、靖国神社のすぐそばであり、降り出して来た雪を踏んで少年は富士見町の下宿へ帰った。(中略)窓枠にたまる雪を見上げながら少年はその兄の帰宅を待っていた。”とあり、前夜のかなり早い時間から降り始めたことが書かれています。
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