掃き溜めに菊?
2009年 12月 04日
オオイヌノフグリやヘクソカズラに寄せるnet上諸氏のコメントに、「かわいそう」「気の毒」というコメントが多いのですが、私はそう思ったことはありません。ふぐり(きんたま)だろうと、屁や屎(糞)だろうといいじゃないですか、その植物の特徴を巧みにつかんだ名をゆかしく思うばかりです。が、しかしさすがにその草木自身の容貌、匂香とは関わりのない「掃き溜め(ゴミ捨て場)」は気の毒と思ってしまいました。まぁ「掃き溜めに、鶴」のことわざもあるかと思いなおしましたが。
どんな花か知りたい方は、↓のページを見てください。
http://www.afftis.or.jp/satoyama/summer/31.html
花はキク科の花ですから筒状花と舌状花とで成り立っているのですが、小さい花なので、しかも全体が見栄えのあまりよくない雑草なので、立ち止まってのぞきこむ人は少ないと思うのですが、こんな可憐な花です。
発見場所――掃き溜め――をその名にした命名者の牧野富太郎も「星の光のようでよくみると美しい。」とおっしゃっているそうです。
(右のすばらしい写真がどなたのブログにあったものなのか、出所がわからなくなってしまいました。お借りします。)
by kaguragawa | 2009-12-04 00:38 | 樹と花/植物誌 | Trackback | Comments(0)