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金沢街歩き――浅野川東山~尾張町界隈   

 徳田秋声記念館、「生誕130年記念小寺菊子展――秋聲と北陸の作家たち2」。いつもながら企画展示の充実ぶりは文学記念館の中でも群を抜いています。今回は、菊子の研究家・金子幸代さんの熱い思いが伝わってくるものでした。

 久しぶりに「あうん堂」さんへ。なんと復刻本ながら大須賀乙字編『碧梧桐句集』(大正5)があり、さっそく購入。泉鏡花記念館で「番町の家――慶應義塾図書館所蔵泉鏡花遺品展」が開催されているのを知るも、さすがに秋声と鏡花を同じ日にという気にはならずに、パス。・・・のつもりが、見逃した先回企画の「下新町物語」が一部展示されていると知り、立ち寄り。「下新町」や「久保市乙剣神社」についての多くの疑問が解けました。この点は、できれば後日報告。

 金沢駅内の百番街に古書店(古書展?)。『尾張町界隈の老舗と名所の由来』購入。鏡花記念館の「下新町物語」とあいまって尾張町、上・下新町から橋場町にかけての浅野川西地区にも興味が湧いてきました。尾張町といえば古本老舗「南陽堂」、なんとこの南陽堂のルーツは富山の総曲輪にあったとは。また『尾張町界隈の老舗と名所の由来』の「金城樓」項と、立ち読みした『北陸の俳壇史』の記載をあわせると、碧梧桐が明治30年5月に金沢に来た際、同郷の竹村秋竹を塩川町に訪ねただけでなく(ともに20代半ばの青年)、橋場町の金城樓で北聲会の句会を開いたということになるようです。なぜか今日は浅野川界隈に縁のある日でした。

 大事な報告が落ちていました。なんと11月1日に、――住居表示法の施行で1970(昭和45)年6月に消えてしまった――《下新町》の町名が復活していたのです。よって泉鏡花記念館は「金沢市尾張町2丁目12−7」から「金沢市下新町2-3」に!。

by kaguragawa | 2009-11-24 00:48 | 街歩き/たてもの | Trackback | Comments(0)

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